こんにちは、よたろうです。
今回は大和市の薬王院を紹介します。
データ
眼病平癒の仏様
隣地にある信法寺の別院である薬王院は、この地の地頭であった和田義盛が目の病気を患った際に薬師如来に祈り、17日目に平癒に至ったのだと伝えられています。
その薬師如来の霊験に与った和田義盛は、侍所別当となった暁にはお堂を創ると誓い、実際にその職に就くと自らの誓いのとおりにお堂を建てて薬師如来を祀ったのだそうです。
こうして薬王院は「目の仏様」として信仰されるようになりましたが、その他にも和田義盛が薬効のある生姜を食したことにちなんで、薬師如来の縁日である毎年9月7日と8日には眼病平癒にご利益がある「薬師芽生姜」が販売されるそうですよ。
また、読経に合わせて太鼓や鉦を打ち鳴らす、大和市の重要無形民俗文化財に指定されている「双盤念仏」も毎年9月8日の縁日で行われるとのことです。
なお、薬師如来像は12年に一度の寅年に御開帳が行われますが、今年(2022年)がその年に当たるとのことですので、この機会に眼病平癒の祈願や和田義盛公へのお参りに行かれてみてはいかがでしょうか。
ちなみに、境内に掲示されていた、和田義盛公が「ゴミは持ち帰るでござる」と呼びかけるこの注意書き……
下部に小さくこんなことが書いてありました。
県立大和南高校がある場所は城山といわれ、和田義盛公の城があったとされます。
ここから歩いて10分足らずのところにある大和南高校が和田義盛公の居城跡……たしかにこの薬王院および大和南高校がある地域は「上和田」という地名ですから、この辺りが和田義盛とゆかりが深いことは想像に難くありませんが、まったく知りませんでしたよ。
残念ながら調べてみてもとくに城跡であったことを示す碑などがあるわけではなさそうなので立ち寄りませんでしたが、何が知識のキッカケになるか分かりませんね。フィールドワークにおいては注意書き一枚として見落としてはいけないと、勉強になります。
アクセス
神奈川県大和市上和田2707-1
小田急江ノ島線 桜ヶ丘駅/高座渋谷駅から徒歩約20分
駐車場なし(本院の信法寺に駐車場あり)