こんにちは、よたろうです。
今回は横浜市保土ヶ谷区にある、御所台の井戸(政子の井戸)を紹介します。
データ
- 名称:御所台の井戸(政子の井戸)
- 訪問日:令和4年5月7日
北条政子が化粧に使った井戸
JR保土ヶ谷駅から国道1号線を挟んで10分弱歩いた先にある「いわな坂」の途中に、この「御所台の井戸(政子の井戸)」があります。
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で小池栄子さん演じる北条政子は「御台所(みだいどころ)」と呼ばれていますが、ここは「御所台(ごしょだい)の井戸」です。
この井戸のはす向かいに「御所台地蔵尊」というお地蔵様があることからも、どうやら「御所台」というのは貴人の妻を指す「御台所」とは関係なく、そういう地名だったようですね。もっとも、現在この辺りに「御所台」という地名は残っていないので推測の域は出ないのですが。。。
この井戸の傍らには由来の解説が掲げられていますが、だいぶ色褪せていて画像では読み難いと思いますので、以下に抜粋して書き起こします。
(前略)
鎌倉時代、源頼朝の妻政子がここを通りかかった時、この井戸の水を汲んで化粧に使用したと伝えられ、「御所台の井戸」と呼ばれています。
また、保土ヶ谷宿の苅部本陣(保土ヶ谷町一丁目68番地)に江戸時代、将軍が休息した時、御膳水としてこの井戸の水を使用したと伝えられています。
この一帯が政子の所領だったのではないかとの説もあるそうですが、将軍の御膳に使用されたということは、相当な名水だったんでしょうね。
それにしても、こうして当ブログ開設をキッカケに色んな場所を「取材」するようになって知りましたが、こういった「誰々が化粧に使った(髪を整えた)」といういわれの水場って結構あるものなんですね。
それらのいわれについて「本当なの?」なんて疑念を抱く方もいらっしゃるかもしれませんが、実際に現地に赴いて調べてみると、こちらの想像をはるかに超えて地元の方々に愛されていることを肌で感じることができるのも、フィールドワークの醍醐味といえるかもしれません。