すべての道は鎌倉に通ず

「鎌倉殿の13人」ゆかりの地をめぐるブログ

【源義経・武蔵坊弁慶ゆかりの地】二枚橋/鍋ころがし(川崎市麻生区)

こんにちは、よたろうです。

今回は川崎市麻生区にある、二枚橋と鍋ころがしを紹介します。

データ

  • 名称:二枚橋/鍋ころがし
  • 訪問日:令和4年6月12日

義経・弁慶一行の足跡

別の記事で、川崎市麻生区にある「九郎明神社」を紹介しましたが、この九郎明神社へ至る途中で源義経武蔵坊弁慶ら一行が、今回紹介する二枚橋と鍋ころがしを通ったとされています。

kamakura13.hatenablog.com
ということで、まずは二枚橋から。

欄干に義経と弁慶が描かれています

治承4年(1180年)、源頼朝の挙兵を聞いた源義経が奥州平泉から駆けつける道中でここを通りかかった際、当時の橋が粗末であったため弁慶たちが馬も通れる橋に作りなおしたとのこと。

その橋は丸太を並べた上に土を盛ってあり、横から見ると伸し餅を二枚重ねたように見えたことから「二枚橋」と名付けられたと伝わっているようです。

そう書いてありました

通りかかった橋を立派なものに架け替えて渡る大男……個人的にはワンピースの鉄人・フランキーを思い起こしてしまいました(笑)

そして、義経一行がこの二枚橋を渡って「弘法の松」(現在の麻生区百合丘)を通ったとの伝承がありますが、その一帯は急峻な山坂であったようです。

現在は「王禅寺見晴らし公園」という小さな公園となっている場所はかつて「鍋ころがし」と呼ばれていたそうで、案内板によると、弁慶が馬とともに急な坂道を超す際、馬が足を滑らせて危うく落馬しそうになり、その際に鞍に吊るしてあった鍋の紐が切れ、鍋は断崖に落ちて谷底に消えていった……という伝承があるそうです。

そう書いてありました(2回目)

たしかにこの公園の柵から下を覗き見ると、なかなかの断崖絶壁になっています。

鍋が転がるってレベルじゃねぇぞ

この断崖絶壁が往時の姿そのものとは思いませんが、これは鍋も谷底に消えようってものですね。というか、とても馬が登れるような坂ではありません。。。

現在は「見晴らし公園」の名のとおり、遥かに富士山を拝める景色の良いスポットになっていますが、ここを訪れた日は雨上がりで雲が多く、残念ながら富士山を含む山々を見渡すことは叶いませんでした。

ザ・「梅雨の晴れ間」な空模様

ちなみに、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の影響で、この二枚橋と鍋ころがしの案内板を読んで、橋を直したり谷底に鍋を落としたりする弁慶を義経が嬉々としてイジり倒す様が容易に想像できるくらいに、私の中では源義経菅田将暉さんになっています。

アクセス

【二枚橋】
神奈川県川崎市麻生区高石3-32
小田急読売ランド前駅から徒歩約5分
駐車場なし(近隣に有料駐車場あり)


【鍋ころがし(王禅寺見晴らし公園)】
神奈川県川崎市麻生区百合丘3-14-4
小田急新百合ヶ丘駅から徒歩約25分
駐車場なし(近隣に有料駐車場あり)