こんにちは、よたろうです。
今回は高座郡寒川町の寒川神社を紹介します。
データ
万寿の誕生に際して神馬を奉納
寒川神社は全国で唯一の八方除の神社で、源頼朝をはじめ、武田信玄や徳川家康の崇敬を集めた相模国の一之宮です。
……と、寒川神社の公式サイトに謳われていますが、八方除の守護神を祀っているのって全国でも寒川神社だけだったんですね。小さいころから寒川神社には慣れ親しんでいるせいか、そんなに珍しいものだとは露も知りませんでした。
当ブログの「大河ドラマ「鎌倉殿の13人」ゆかりの地をめぐる」というコンセプトに沿った話をすると、この寒川神社は源頼朝が北条政子との間に万寿(後の源頼家)を授かった際に神馬を奉納するなど、鎌倉幕府からの崇敬を受けたそうです。
嫡出の次男である千幡(後の源実朝)が生まれる前には、安産祈願として相模国の数多の神社仏閣に神馬を奉納したとも伝わるようですし、時の為政者にとって子供が生まれるということはそれだけの一大イベントだったのでしょうね。
さて、寒川神社を訪れたこのある方はイメージいただけると思いますが、寒川神社の象徴的なビジュアルといえば三の鳥居と神池橋という太鼓橋です。
が、県外のみならず、神奈川県内にお住まいでも一の鳥居・二の鳥居をご覧になったことのない方って少なからずいらっしゃるのでは?と思います。最寄り駅であるJR相模線の宮山駅から寒川神社へ向かう道中では一の鳥居・二の鳥居は通りませんし。
宮山駅からではなく、お隣の寒川駅からが一の鳥居・二の鳥居を経て寒川神社へ至る正規の参道を通れるルートになります。この寒川の地はかつて梶原景時の所領であり、景時の館址等の史跡もありますので、寒川駅からウォーキングがてらこの1kmほどの参道を通ってみるのも一興かと思います。
※距離があるので真夏はおススメしません。というか、やめたほうがいいです。
ちなみに、当然ながら寒川神社の社殿にもお参りしてきたのですが……この写真を見て「何か」に気付く方はいらっしゃいますでしょうか。
ヒントとして、半年前(2021年12月31日)に撮った写真を掲載しますので比べてみてください。
正解は、この日の社殿にはいつもはあるはずの注連縄が無かったんです。
神職さんに伺ったところ、2年に一度、6月に注連縄の掛け替えが行われるそうで、偶然ですが2年に一度の数日間だけの注連縄の無いレアな姿を拝めたというわけです。
※この2日後には新しい注連縄に掛け替えられたそうです。
御祈願に大祓式にお散歩にと、これまでに何度も訪れた寒川神社の「別の顔」を見たようで、何だか得した気分になりました。これもフィールドワークの醍醐味の一つですので、これからも必ず実際に足を運び、自ら写真を撮って記事を書いていこうと思います。