こんにちは、よたろうです。
今回は伊豆の国市の願成就院(がんじょうじゅいん)を紹介します。
データ
北条時政が建立した北条氏の氏寺
願成就院は、北条時政が文治5年(1189年)に源頼朝の奥州征伐の戦勝を祈願して創建されたと伝わっています。
吾妻鏡には、北条時政が大御堂と南塔を建立、後に北条義時が南新御堂を、北条泰時が北条御堂と北塔を建立したことが記されており、北条氏三代に渡って造営された氏寺です。
境内の大御堂には運慶作の仏像5躯が祀らており、拝観料(700円)を納めると大御堂の中に入ってこの仏像群、すなわち阿彌陀如来坐像、不動明王・矜羯羅童子(こんがらどうじ)・制吒迦童子(せいたかどうじ)三尊立像、毘沙門天立像を実際に目にすることができます。
なお、御朱印は拝観料を納めた方のみいただくことができますが、国宝にも指定されている運慶作の諸仏を拝まない選択肢はない……と断言できますので、御朱印をいただく/いただかないに関わらず、ぜひお参りしてください。写真を撮ることはできないため残念ながら紹介できませんが、その迫力に圧倒されて声を失うこと請け合いです。
また、境内には北条時政の墓所があります(拝観料は不要でお参りできます)。
石塔の脇にある供養塔や墓所を取り囲む柵は北条時政の没後800年忌供養として作られたとのことで全体的に新しく広い感じですが、元々あったであろう石塔は鎌倉幕府初代執権にして鎌倉北条氏の祖である北条時政のものの割りには素朴な印象でした。
この辺り、執権の座に就く経緯やその後の御家人粛清の数々で晩節を汚し、子孫からも「初代執権は義時」として祭祀から外されるなど、評判のよろしくない人物であったことが影響しているのかもしれませんね。
さて、今回の記事はいつになく写真の数が少ないですが……本堂と大御堂外観の写真を誤って削除してしまうという大失態を演じてしまいまして。。。
伊豆・伊東方面には今後も取材に訪れることがあると思うので、再訪の暁にはシレッと写真の追加や差し替えをさせていただくかもしれません(笑)