こんにちは、よたろうです。
今回は三浦市にある、和田城址と和田八雲神社を紹介します。
データ
【和田城址】
- 名称:和田城址
- 訪問日:令和4年9月19日
【和田八雲神社】
和田義盛の本拠地である居館跡
南西500~600mほどに海岸(和田長浜海水浴場・和田海水浴場)を臨む台地に、和田義盛が居館を築いたとされる和田城址があります。
和田義盛はこの和田の地を終生の拠点と定め、合戦に際してはここから多くの兵士が出陣し、食料等の補給が戦陣に送られるなど重要な役割を果たす、まさに「和田義盛の本拠地」と呼ぶに相応しい場所であったようですね。
石碑の脇の案内板によると、木曾義仲のかつての愛妾であり、和田義盛に預けられた巴御前が余生を送ったのもこの和田の地であったとされているそうです。
和田の里の鎮守様
また、ここから海岸方面へ300~400mほど下ったところには和田八雲神社があります。
和田八雲神社は和田合戦で和田一族が滅亡してから470余年の歳月を経た貞享4年(1687年)の創建とのことで、和田義盛と直接の関わりはありませんが、郷土の武人を偲び、その武勇を称えて大正10年(1921年)に建立された和田義盛の碑があります。
「和田義盛舊里碑」という碑文は、三浦一族の末裔とされる紀州藩家老の子孫である三浦英太郎男爵の筆によるものだそうです。大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で横田栄司さんが演じる和田義盛は御家人たちからの信の篤い愛されキャラとして描かれていますが、実際の和田義盛もきっと誰からも愛された好漢だったのでしょうね。
ちなみに、今回紹介した和田城址と和田八雲神社は三浦市の初声(はっせ)町にありますが、このちょっと難読な「初声」という地名は、和田義盛が平氏を追討した後に「初声」という歌曲を作ったという伝承によるものだそうです。
そういった意味でも、大河ドラマでミュージカル畑の横田栄司さんが和田義盛を演じているというのも必然なのかもしれませんね(笑)