こんにちは、よたろうです。
今回は横須賀市の満昌寺を紹介します。
データ
源頼朝が三浦義明の菩提を弔うために創建した寺院
満昌寺は、建久5年(1194年)に源頼朝が三浦義明を開基として建立した寺院です。
建久5年(1194年)というと、三浦義明が石橋山の戦いに敗れた源頼朝との合流叶わず、三浦一族を守るためにひとり衣笠城に籠城して討ち死にしてからすでに14年の歳月を経ていますが、鎌倉幕府成立の礎を築いた功労者たる老将を弔うために、源頼朝が自身ではなく三浦義明を開基として創建したと言われています。
この満昌寺の山号「義明山」からも、源頼朝が三浦義明を無二の忠臣として称えていたことが分かりますよね。
本堂の前には、満昌寺創建の際にこれも源頼朝が三浦義明の菩提を弔うためにお手植えされたものと伝わる「源頼朝公お手植えつつじ」があります。
由来はハッキリとしませんが、永い歳月を経ていつの頃からか、この木の枝先に頭を入れると「頭痛持ちが治る」「頭が良くなる」と言い伝えられているそうですよ。
また、本堂の背後には建歴2年(1212年)に和田義盛によって創建されたと伝わる、三浦義明の霊社である御霊神社があります。
長い石段を登ると社殿でもある宝物殿があり、そこには国の指定重要文化財である「三浦義明坐像」をはじめとした数々の寺宝が展示されています。
通常は予約が必要なこの宝物殿ですが、私が訪れた時間はたまたま団体さんの見学スケジュールの合間だったこともあり、住職さんに「鍵は開いているのでご覧になっていただいていいですよ」と仰っていただき、急遽眼福に与ることができました(宝物殿内は撮影禁止です)。
当ブログは「大河ドラマ「鎌倉殿の13人」ゆかりの地をめぐる」というコンセプトで運営しているため、創建者である源頼朝のゆかりの地として紹介していますが、このように本来であれば「三浦義明ゆかりの地」として紹介すべきお寺さんです。
歴史や寺宝の謂れ等々について質問をすると懇切丁寧に説明をしてくださるステキな住職さんがお迎えしてくれますよ!
アクセス
神奈川県横須賀市大矢部1-5-10
「満昌寺」バス停から徒歩約1分
駐車場あり