こんにちは、よたろうです。
今回は鎌倉市の甘縄神明神社を紹介します。
データ
- 名称:甘縄神明神社
- 祭神:天照大御神(あまてらすおおみかみ)
- :倉稲魂命(うかのみたま)
- :伊邪那美命(いざなみのみこと)
- :武甕槌命(たけみかづちのみこと)
- :菅原道真公
- 訪問日:令和4年12月10日
源氏ゆかりの鎌倉最古の神社
甘縄神明神社は、長谷寺や鎌倉大仏(高徳院)のあるエリアから少し鎌倉の中心部方面に入った、由比ガ浜を一望できる閑静な高台にあります。
境内に掲げられた略誌によると、和銅3年(710年)に行基が創草し、豪族・染谷時忠が創建したとされており、鎌倉最古の神社といわれています。
吾妻鏡には源頼朝が社殿を修繕したとあり、また、妻・北条政子や頼朝の次男で鎌倉幕府第三代将軍(鎌倉殿)・源実朝も参拝したと記されてるなど、源氏と縁が深い由緒ある神社です。
この地は源頼朝の流人時代からの側近で、鎌倉幕府第二代将軍・源頼家の宿老として十三人の合議制の一人となって幕政に参画した安達藤九郎盛長の屋敷があったと伝わっており、鳥居をくぐってすぐのところに「足達盛長邸址」の碑もありますが……近年の研究では安達盛長の邸宅はここから歩いて25分ほどのところにある扇ガ谷の無量寺跡あたりと考えられているそうです。
ちなみに、この地は鎌倉幕府第五代執権・北条時頼の母で、安達盛長の嫡男・安達景盛の娘である松下禅尼の実家とも言われており、第八代執権・北条時宗の生誕の地と伝わるなど、源氏のみならず北条得宗家とも深い縁のある神社です。
土日ともなると江ノ電の長谷駅は長谷寺や大仏を訪れる観光客でごった返していますが、この甘縄神明神社の周辺は人通りも少なく落ち着いた雰囲気ですので、長谷エリアの観光で人混みに疲れた心と身体を癒してくれると思いますよ。