こんにちは、よたろうです。
今回は小田原市の紹太寺(しょうたいじ)を紹介します。
データ
北条政子の位牌が安置される寺院
紹太寺は、江戸時代初期の小田原藩主だった稲葉氏一族の菩提寺で、黄檗宗の僧である鉄牛道機の開山によって小田原宿に創建された寺院で、寛文9年(1669年)に稲葉正則によって現在の地に移されたとされています。
紹太寺の創建については北条政子と直接の関係はありせんが、建仁元年(1201年)に北条政子が源頼朝の菩提を弔うために、現在の神奈川県伊勢原市に建立した浄業寺(じょうぎょうじ)から遷座したと伝わる釈迦牟尼仏像、そして北条政子の位牌が安置されています。
お寺の方(住職の奥様?)に声をお掛けしたところ、本堂に上がって釈迦牟尼仏像と北条政子の位牌を直接拝む機会に与ったのみならず、写真撮影およびブログ掲載についても快諾していただきました。
せっかくの機会なのでゆっくりと時間をかけてひと通り本堂内を拝ませていただき、感謝を述べて辞去しようとしたところ……お寺の方が「胡麻豆腐ができたばかりなので、よろしかったら召し上がっていきませんか?」とお声掛けくださり、恐縮至極ながらご馳走になりました。
紹太寺では中国から伝わったという精進料理(普茶料理)をいただくことができますが、この胡麻豆腐をいただいただけでそのクオリティの高さが窺えましたよ。次に訪れるときは、ぜひ普茶料理のコースをいただきたいと思います。
ちなみに、紹太寺の裏手の山(長興山)はハイキングコースになっており、山頂には稲葉一族の墓所があります。
そして、紹太寺をこの地に移した稲葉正則の祖母にあたるのが有名な春日局で、墓所にはその春日局の墓とされる五輪塔もありました。
また、長興山は春には小田原屈指の桜の名所として知られており、3月下旬から4月上旬ごろにかけて見られる、小田原市の天然記念物にも指定されている「長興山の枝垂桜」は絶景ですので、ぜひ暖かくなったら紹太寺と合わせて散策をしてみてはいかがでしょうか。