すべての道は鎌倉に通ず

「鎌倉殿の13人」ゆかりの地をめぐるブログ

【巴御前ゆかりの地】善栄寺(小田原市)

こんにちは、よたろうです。

今回は小田原市の善栄寺を紹介します。

データ

  • 名称:如意山 善栄寺
  • 宗派:曹洞宗
  • 本尊:釈迦牟尼仏
  • 拝観料:志納
  • 訪問日:令和5年1月28日

www.city.odawara.kanagawa.jp

巴御前が先夫二人の菩提を弔うために創建した寺院

善栄寺は、建保3年(1215年)に巴御前木曾義仲和田義盛の両先夫の菩提を弔うために、善法真栄上人を開山として招いて創建したと伝わっています。

私が訪れた日は境内の一部が工事中でした

境内には木曾義仲巴御前のものとされる五輪塔が鎮座していますが、和田義盛のものはありません。

左が巴御前、右が木曾義仲五輪塔

さては、これが和田義盛像か!?(違います)

現在は曹洞宗の寺院である善栄寺は、創建当時は律宗で、延元3年(1336年)に鎌倉の円覚寺の東明恵日禅師が再建した際には臨済宗に改宗して大いに繁栄しましたが、近くを流れる酒匂川の度重なる氾濫で荒廃してしまいました。

その後、天文23年(1554年)に小田原北条氏の第三代・北条氏康の妻である瑞渓院が「巴御前が開基の寺」という因縁によって善栄寺に帰依し、再建して曹洞宗に改められたとされています。

巴御前の勇名は、遥かに時代を下った天文年間にも轟いていたんですね。

そう書いてありました

天水桶には小田原北条氏の「北条鱗」の紋

ちなみに、善栄寺は二宮尊徳二宮金次郎)とその一族の菩提寺としても知られています。

善栄寺のある小田原の栢山(かやま)は二宮尊徳の生誕の地であり、一族父母兄弟すべてが境内の墓地に眠っているそうで、二宮尊徳の墓もあります。

中央のやや背の低い墓石が二宮尊徳の墓

ところで、「二宮尊徳が何をした人か?」をきちんと説明できる方ってそんなに多くはないと思うのですが、どうなんでしょうか?

一般的には薪を背負って歩きながら読書をしている姿の像で有名で、私も勤勉と倹約に努めた人……といった、ふんわりとした知識しか持ち合わせていなかったのですが、この善栄寺をはじめ、近隣の史跡や案内板にはすべて「二宮尊徳先生」と書かれているほどの高名な農政家であり思想家だったんですね。

今後は「二宮尊徳先生」と呼ばせていただきます

ブログの趣旨から離れてしまうのでここでの詳しい解説は割愛しますが、「二宮金次郎」でググると「何をした人」とサジェストされるので、興味を持たれた方はぜひ調べてみてください。

有名だけど何をした人か知らない偉人No.1(推定)

アクセス

神奈川県小田原市栢山868
小田急小田原線 栢山駅から徒歩約10分
駐車場あり