こんにちは、よたろうです。
今回は三浦市にある、白旗神社とわくり井戸を紹介します。
データ
【白旗神社】
【わくり井戸】
- 名称:わくり大井戸史蹟
- 訪問日:令和4年9月19日
和田義盛を祭神として祀る社
建歴3年(1213年)、鎌倉幕府の有力御家人・和田義盛が打倒北条氏の兵を挙げるも敗れて和田一族は滅亡しましたが(和田合戦)、義盛の領地であった和田の地の村民たちがその恩義に報いるため、義盛を祭神とした白幡神社を創建しました。
後に天照大神を祭神とする神明社を合祀し、以降は「神明白旗神社」と呼ばれるようになったそうです。
和田の村人たちがこの地に社殿を設けて白旗神社と称したのは弘長三年(1263年)とのことで、和田義盛が没した建歴3年(1213年)から数えてちょうど50年後も経た後に義盛の善政を偲んで創建、祭祀を篤くしてきたといいますから、和田義盛がいかに領民たちに愛されていたかの証左とも言えますよね。
なお、白旗神社の「白旗」とはもちろん源氏の旗印のことで、ここからも和田義盛が数々の武勇で鎌倉幕府の成立に大きく貢献したことが窺えます。
和田の里の田畑を潤した湧水
また、この神明白旗神社から歩いて15分ほどの距離の川沿いには「わくり大井戸史蹟」の石碑があります。
かつてこの辺り一帯は「塔の台」という地名であったようですが、塔の台の山裾にあった湧水は「三浦七井」の一つとされる霊泉で、そこからの流れは和田の里の田畑を潤していました。
和田義盛が塔の台の地蔵尊に参拝する際にその流れで水垢離をしたと言われ、そのことからこの川には「精進川」の名が付けられたと伝わっているそうです(現在は「庄司川」の表記)。
和田義盛が水垢離している姿を思い浮かべると、毛むくじゃらの大男が大声を上げながら水を浴びる様が容易に想像できますが、それだけ大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で和田義盛を演じる横田栄司さんがイメージどおりのはまり役ということなんでしょうね(笑)
今回紹介した白旗神社やわくり井戸の他にも、三浦市の初声(はっせ)町には和田義盛のゆかりの史跡がたくさんありますので、訪れてみようと思われる方はぜひ合わせてご覧いただければと思います。
アクセス
【神明白旗神社】
神奈川県三浦市初声町和田1746
「和田」バス停から徒歩約3分
駐車場なし
【わくり井戸】
神奈川県三浦市初声町高円坊30
「和田」バス停から徒歩約17分
駐車場なし