こんにちは、よたろうです。
今回は鎌倉市の成就院を紹介します。
データ
北条泰時が鎌倉幕府の鎮守として創建した寺
成就院は「鎌倉七口」の極楽寺坂切通の途中にあり、鎌倉幕府第三代執権・北条泰時が承久元年(1219年)にかつて空海(弘法大師)が諸国巡礼の折に100日間の修業を行った跡地に創建したと伝わっています。
極楽寺駅方面からも長谷駅方面からも長い石段を登ることになりますが、山門前から長谷駅方面を臨むと由比ガ浜を一望でき、ここが往時には鎌倉を守る要所であったことが偲ばれます。
成就院の不動明王は縁結びにご利益があるそうで、本堂前の不動明王像は成就院公式で「携帯電話やスマートフォンで写真を撮って待ち受けにするとご利益がある」と謳われています。
一口に「縁結び」といっても、恋愛や結婚に関することのみならず、人間関係や仕事、お金など様々なご縁を結んでいただけるとのことですので、成就院を訪れた際はぜひお参りしてください。
また、成就院には文覚上人の木像が伝わっており、その姿は「日本のロダン」とも称される彫刻家・荻原碌山の作品に大きな影響を与えたと言われていて、境内にはその模像(ブロンズ像)が置かれているのですが……残念ながらその写真を撮りそびれてしまいました。。。
気になる方は「成就院 文覚上人荒行像」で画像検索して、丸みを帯びてちょっと可愛らしい像の画像をご覧になってみてください(→ こちらからご覧いただけます)。
ちなみに、成就院は紫陽花の美しさでも有名なお寺さんでしたが、2019年に創建800年を迎えるにあたって実施された参道の修復工事の際にその大半が宮城県の南三陸町に移植されたとのことで、最盛期の姿を見ることはできなくなってしまいましたが、それでもまだ50株ほど残った紫陽花が初夏の参道を彩っているそうです。
鎌倉で紫陽花といえば明月院・長谷寺が有名ですが、かつて「三大紫陽花寺」の一つに数えられていたこの成就院のこと、時々でいいから……思い出してください。