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「鎌倉殿の13人」ゆかりの地をめぐるブログ

【武蔵坊弁慶ゆかりの地】弁慶の投げ石/長刀泉(高松市)

こんにちは、よたろうです。

今回は高松市にある、弁慶の投げ石と長刀泉を紹介します。

データ

【弁慶の投げ石】

  • 名称:弁慶の投げ石
  • 訪問日:令和5年4月22日

www.city.takamatsu.kagawa.jp

【長刀泉】

  • 名称:長刀泉
  • 訪問日:令和5年4月22日

www.city.takamatsu.kagawa.jp

弁慶が2Km先まで跳ね飛ばしたとされる巨石

弁慶の投げ石は高松市牟礼町の田んぼの中にある巨石で、武蔵坊弁慶がその怪力で跳ね飛ばしたものであると伝わっています。

高さ1m、幅・奥行きともに50cmほどの花崗岩

現地の解説板によると、源平合戦屋島合戦)の折、弁慶が長刀の石突きで井戸を掘っていたときに土中から出てきた巨石を大力で一気に跳ね上げたところ、天高く飛び約2km東方のこの地に落ちた……という伝説があるのだそうです。

解説板にそう書いてありました

今でもお正月には地主がしめ縄を飾ってお供えをしてこの石を大切に守り続けているそうです。

弁慶が長刀で掘った井戸跡

弁慶の投げ石から北西方向に4kmほど離れたところには「長刀泉」という、弁慶が長刀を使って掘ったと伝わる井戸の跡があります。

鎌長製衡さんの工場の脇にひっそりと佇む長刀泉

石囲いの中に水は無く、草が生い茂っていました

この付近には源平屋島合戦の際に源氏の本陣が張られていましたが、海が近かったために水は炊事に向かないものでした。そこで、弁慶が長刀の石突きで井戸を掘ったところ綺麗な清水が湧き、その水を炊事に使ったと伝えられています。

先に紹介した「弁慶の投げ石」の解説板によると、弁慶が井戸を掘った際に土中から出てきた巨石を東方約2km先に跳ね飛ばしたとありましたが、距離がちょっと合わないものの(「弁慶の投げ石」から東南に約4km)、何となく辻褄は合っているような気がします。

この2つの史跡を結びつける公的な資料を見つけることはできませんでしたが、おそらくは長刀泉の故事が先にあって、これにちなんで田んぼの中の巨石を「弁慶の投げ石」と呼ぶようになったのではないですかね。

それにしても、弁慶=力持ちの代名詞で、全国各地に「弁慶の○○」といった弁慶が持ち上げたり投げ飛ばしたりしたという巨石が数多くありますが、2kmも跳ね飛ばしたというのは最長不倒記録ではないでしょうか(笑)

アクセス

【弁慶の投げ石】
香川県高松市牟礼町原569
JR高徳線 原駅から徒歩約12分
駐車場なし

【長刀泉】

香川県高松市牟礼町牟礼2293-2
JR高徳線 古高松南駅から徒歩約5分
駐車場なし