こんにちは、よたろうです。
今回は名古屋市熱田区の熱田神宮を紹介します。
データ
- 名称:安徳天皇社
- 主祭神:熱田大神
- 相殿神:天照大神(あまてらすおおかみ)
- :素盞嗚尊(すさのおのみこと)
- :日本武尊(やまとたけるのみこと)
- :宮簀媛命(みやすひめのみこと)
- :建稲種命(たけいなだねのみこと)
- 訪問日:令和6年1月28日
源頼朝誕生の地
熱田神宮は、創建年が仲哀天皇の治世とも、日本最初の元号である大化とも伝わる神社で、日本武尊がヤマタノオロチを退治した際にその尾の中から発見され、天照大神に献上したと伝わる、三種の神器の一つである草薙神剣(くさなぎのみつるぎ)を祀っています。
ちなみに、主祭神である熱田大神とは「草薙神剣を御霊代としてよせられる天照大神のこと」を指すのだそうです。言い換えれば「草薙神剣を実体とする天照大神」が熱田大神といったところでしょうか。
そんな神代からの歴史を持つ熱田神宮ですが、ずっと時代は下って武士が台頭してくるころになると、熱田神宮の大宮司・藤原季範の娘の由良御前が、源氏の棟梁である源義朝に嫁ぎました。この由良御前こそが、後に征夷大将軍となる源頼朝の母ということになります。
熱田神宮の西側を走る伏見通(国道22号線)を挟んだところにある誓願寺には「右大将頼朝公誕生舊地」の碑が建っています。
この誓願寺が建っている場所は、元は藤原季範の別邸があったとされており、源義朝の子を身籠った由良御前が久安三年(1147年)に熱田の実家に戻った際に、この別邸で源頼朝を生んだといわれています。今で言うところの「里帰り出産」って感じですかね。
現在の誓願寺はこぢんまりとしたお寺ですが、往時には広い敷地の中に頼朝公の霊社があり、傍らの小池は頼朝公の産湯の池と呼ばれていたそうで、現在も境内には「頼朝公産湯池」の碑が建っています。
後に征夷大将軍となり鎌倉幕府を開いた頼朝は、鎌倉の鶴岡八幡宮に「熱田社」を勧請するなど、外祖父である藤原季範が大宮司を務めていた熱田神宮を篤く崇敬しました。
また、牛若丸(後の源義経)が奥州藤原氏のもとへ向かう際には時の熱田神宮大宮司を烏帽子親として元服したとも伝わっています。
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」にハマったことがキッカケでブログ書きはじめ、全国津々浦々を取材(という名の旅行)をしている私にとって熱田神宮は「始まりの地」と言っても過言ではない聖地の一つといえます。
アクセス
愛知県名古屋市熱田区神宮1-1-1
名古屋市営地下鉄名城線 西高蔵駅から徒歩約5分
名古屋市営地下鉄名城線 神宮西駅から徒歩約10分
駐車場あり