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「鎌倉殿の13人」ゆかりの地をめぐるブログ

【土肥実平ゆかりの地】五所神社(足柄下郡湯河原町)

こんにちは、よたろうです。

今回は足柄下郡湯河原町五所神社を紹介します。

データ

  • 名称:五所神社
  • 祭神:天照大神(あまてらすおおみかみ)
  •   :彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)
  •   :素盞嗚尊(すさのおのみこと)
  •   :天忍穂耳尊(あめのおしほみみのみこと)
  •   :鸕鶿草葺不合尊(うがやふきあえずのみこと)
  •   :伊弉諾尊(いざなみのみこと)
  •   :瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)
  •   :誉田別尊(ほんだわけのみこと)
  •   :伊弉冊尊(いざなみのみこと)
  • 訪問日:令和5年1月29日

goshojinjya.com

石橋山の戦い」の戦勝祈願が行われた地

五所神社は、今から1300年以上前の天智天皇の時代にこの地が開拓された際に、土肥郷の総鎮守として祀られたのがはじまりとされています。

巨木に囲まれた、緑豊かな由緒ある神社です

治承4年(1180年)に源頼朝が平家打倒の兵を挙げた際、この地の豪族である土肥実平は一族とともに頼朝に臣従し、石橋山の戦いに向けて出立する前夜には社前において盛大な戦勝祈願の護摩を焚いたといわれています。

古社らしい厳かな趣のある拝殿

境内には樹齢約850年とも言われる御神木の楠がありますが、幼木の頃から天照大神の力を授かって大樹に育ったとされています。樹齢約850年というと土肥実平源頼朝の軍勢を接待したという時代にはまだ存在していませんでしたが、「五所神社の楠」として湯河原町の天然記念物に指定されており、また、「神奈川の名木100選」にも選出されています。

樹高36mにもなる霊験あらたかなご神木

このご神木には直接触れることができるとのことで、私もその幹に両の手をあずけて神様のお力を戴いて……これたような気になっています。こういうのは、そう思うことが大事ですからね(笑)

ちなみに、昔は参拝前に近くを流れる千歳川の清流で禊を行ったそうですが、禊の後に参拝者は1枚目の写真の鳥居から道路を挟んだ辺りにある「明神の楠」の下を通ったとされています。

この「明神の楠」の辺りも境内だったそうです

「明神の楠」の洞(うろ)には小さな鳥居が祀られていました

江戸時代の頃までは参道に数多くの楠の巨木が生い茂っていたようですが、今ではこの「明神の楠」一樹のみが残っています。

また、毎年4月上旬にはこの五所神社をスタート地点とした「源頼朝旗揚げ武者行列」が催されますが、これは源頼朝と郷土の英雄である土肥実平の旗挙げを模した鎌倉武者による武者行列で、頼朝主従約100名が町内を練り歩くというスケールの大きなイベントです。

2022年には大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で土肥実平を演じた阿南健治さんもゲストとして参加したこの武者行列は、2023年は4月2日(日)に開催されるそうですので、興味をお持ちの方はぜひ「参陣」してみてはいかがでしょうか。

アクセス

神奈川県足柄下郡湯河原町宮下359-1
JR 湯河原駅から徒歩約15分
駐車場あり