こんにちは、よたろうです。
今回は高松市にある、祈り岩と駒立岩を紹介します。
データ
- 名称:祈り岩/駒立岩
- 訪問日:令和5年4月22日
源平合戦の英雄・那須与一ゆかりの岩
当ブログは「鎌倉殿の13人ゆかりの地をめぐる」というコンセプトで運営しており、本来であれば大河ドラマに登場しなかった那須与一を紹介する予定はありませんでしたが、屋島界隈をめぐる上で「扇の的」で有名な那須与一は避けて通れない……ということで、番外編的に那須与一ゆかりの地を紹介します。
まずは、平家物語の「扇の的」のエピソードを簡単に紹介しましょう。
屋島合戦に敗れて海上に逃げた平家方が、船の上で棒の先に扇を立て、源氏方に対して弓で射てみせよと挑発します。当たらなければもちろん、無視しても「源氏は逃げた」と、いずれにしても嘲笑してやろうという平家の作戦です。
源氏の総大将・源義経は弓の名手である那須与一に扇を射落とすよう命じます。外せば自害は免れない中、与一は神仏に願をかけて矢を放ち、見事に扇を射抜いてみせました。
源平両軍から喝采の声があがり、あまりの見事さに平家方の一人の武者が舞いを舞ったところ、義経は与一に命じてその武者を射殺した……というものですね。
この扇の的を射るときに那須与一が「南無八幡大菩薩、わけても私の生まれた国の新明日光権現、宇都宮那須大明神、願わくばあの扇の真中を射させ給え」と祈ったのが、この祈り岩の辺りだといわれています。
このすぐそばを流れる川の中にも「祈り岩」がありますが、こちらはレプリカなんだそうです。
そしてこのレプリカの祈り岩から20~30mほど先には「駒立岩」があります。源平合戦の頃はこの辺りは海だったそうですが、那須与一が扇の的を射抜く際にこの巨石に馬を止めて足場を定めたとされています。
ちなみに、この駒立岩から70~80mほどの辺りに扇の的の絵看板がありますが、実際の距離感的にはこれくらいだったのでしょうか。
源平合戦のことは詳しく知らなくても「那須与一」「扇の的」というワードを聞いたことはある……という方は少なくないと思います(私も「鎌倉殿の13人」を見るまではそうでした)が、実際にゆかりの地を訪れてみると源平合戦の、そして地元の英雄であることがよく分かりますよ。
アクセス
【祈り岩】
香川県高松市牟礼町牟礼2765-1
琴電志度線 八栗駅から徒歩約12分
駐車場なし(近隣に与一公園の駐車場あり※無料)