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「鎌倉殿の13人」ゆかりの地をめぐるブログ

【三浦義村・三浦義澄ゆかりの地】近殿神社/三浦義澄の墓(横須賀市)

こんにちは、よたろうです。

今回は横須賀市にある、近殿(ちかた)神社と三浦義澄の墓を紹介します。

データ

【近殿神社】

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【三浦義澄の墓】

  • 名称:薬王寺旧跡・三浦荒次郎義澄公墳墓
  • 訪問日:令和4年9月20日

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三浦一族ゆかりの地の総鎮守

コンビニ脇の狭い生活道路の先にあります

深い緑を背にした本堂

近殿神社は、三浦一族ゆかりの地である大矢部(現在の横須賀市大矢部)の総鎮守で、創建年は不詳ですが、大正2年(1913年)に国から発せられた「一村一社の令」により、他にも大矢部の地にあった数々の神社とともに衣笠山の衣笠神社に合祀されました。

しかし、第二次世界大戦後に「衣笠は遠隔で参拝に不便」ということで昭和22年(1947年)に元々近殿神社のあった現在の地に遷宮され、今日に至っています。

短くまとめるのに苦労しました

境内の由緒書きを見ても三浦義村が祭神として祀られている謂れは不明ですが、神様として崇められているということは、権謀術数を駆使し数々の裏切りが伝わる三浦義村のイメージからは想像もつきませんが、領民から崇敬された名君であったのでしょうね。

和田義盛が創建した寺院跡

また、近殿神社から東へ100mほどのところには「十三人の合議制」の宿老の一人であり、「梶原景時の変」の3日後に病没したとされる、三浦義村の父・三浦義澄の墓があります。

住宅街にひっそりと佇む三浦義澄の墓

この辺りには、和田義盛が父である杉本善宗や、叔父である三浦義澄の菩提を弔うために創建した薬王寺がありましたが、明治9年(1876年)頃に廃寺となり、現在は三浦義澄の墓といくつかの石碑や石塔が残るのみとなっています。

薬王寺旧跡」の石碑

薬王寺の御本尊は薬師如来であったようです

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で佐藤B作さん演じる三浦義澄は「次郎」の通称で呼ばれていましたが、ここにある石碑には「荒次郎」と書かれていました。

石碑に「三浦荒次郎義澄公墳墓」の表記(推定)

石碑に「三浦荒次郎義澄公墳墓」の表記(確定)

調べてみると、「荒次郎(あらじろう)」とも単に「次郎」とも呼ばれていたようですね。どちらが正しいというものではないようです。

ちなみに、今回紹介した近殿神社と三浦義澄の墓は、いずれも駐車場はありません。近隣の寺社に停めさせていただく場合は、必ず一声かけてからにしてくださいね。

アクセス

【近殿神社】
神奈川県横須賀市大矢部1-9-3
「満昌寺」バス停から徒歩約2分
駐車場なし

【三浦義澄の墓】
神奈川県横須賀市大矢部1-13-5
「満昌寺」バス停から徒歩約3分
駐車場なし