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「鎌倉殿の13人」ゆかりの地をめぐるブログ

【後鳥羽上皇ゆかりの地】城南宮(京都市伏見区)

こんにちは、よたろうです。

今回は京都市伏見区の城南宮を紹介します。

データ

  • 名称:城南宮
  • 祭神:城南大神
  • 訪問日:令和5年3月12日

www.jonangu.com

後鳥羽上皇北条義時追討の兵を集めた地

城南宮は「平安城の南に鎮まるお宮」であることを意味しており、延暦13年(794年)の平安京遷都に際し、都の安泰と国の守護を願い、国常立尊(くにのとこたちのみこと)を八千矛神(やちほこのかみ)と息長帯日売尊(おきながたらしひめのみこと)に合わせ祀り「城南大神」と崇めたことが創建であると伝わっています。

人が途切れる一瞬の隙をついて撮影した鳥居

平安時代の後期には白河上皇鳥羽上皇により、城南宮を取り囲むように城南離宮(鳥羽離宮)が造営されて院政の拠点になると、神輿行列や流鏑馬が行われて賑わうなど、城南宮は離宮の総鎮守としていっそう崇められるようになりました。

承久3年(1221年)には後鳥羽上皇が「流鏑馬揃え」を開催しましたが、これは北条義時を追討する兵を集めるための口実であり、武家政権打倒と日本全土の統治回復を目指すべく、義時追討の院宣を発布して挙兵した上皇鎌倉幕府との間に「承久の乱」を起こすも幕府軍に敗北し、隠岐に配流されてしまいます。

そんなことが書いてありますが解読の難易度MAXです

今日では季節ごとに美しい花や紅葉に彩られる神苑「楽水苑」に大勢の観光客が訪れる城南宮ですが、私が訪れた日(2023年3月12日)は「しだれ梅と椿まつり」が開催されていて、本殿へのお参りにも行列ができるほどのたいへんな賑わいでした。

本殿へのお参りも大行列

境内の見事なしだれ梅

生垣の隙間から楽水苑内の様子をコッソリ撮影

ちなみに、城南宮の鳥居や瓦等には可愛らしい紋章が描かれています。

鳥居に描かれた紋章

本殿の瓦に描かれた紋章

これは、太陽と月と星を組み合わせた「三光の御神紋」といって、全国的にみても希少な紋章なんだそうです。祭神の神功皇后(息長帯日売尊)の御座船の旗印に由来し、「昼夜の隔てなく遍く輝きわたる城南宮の方除の御神徳」を象徴しているとのことです。

城南宮のあちこちに描かれていますので、ディズニーパークの「ヒドゥン・ミッキー」のように探してみるのも一興かと思いますよ。

アクセス

京都府京都市伏見区中島鳥羽離宮町7
京都市営地下鉄烏丸線近鉄 竹田駅から徒歩約15分
駐車場あり