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「鎌倉殿の13人」ゆかりの地をめぐるブログ

【源頼家ゆかりの地】建仁寺(京都市東山区)

こんにちは、よたろうです。

今回は京都市東山区建仁寺を紹介します。

データ

  • 名称:東山 建仁寺
  • 宗派:臨済宗建仁寺派
  • 本尊:釈迦如来
  • 拝観料:600円(本坊・方丈・法堂の拝観料。境内散策は自由)
  • 訪問日:令和5年3月10日

www.kenninji.jp

源頼家が開基の京都最古の禅寺

建仁寺は日本に臨済宗を伝えた栄西を開山として、鎌倉幕府第二代将軍・源頼家の援助によって創建された、京都五山の第三位に格付けされる京都最古の禅寺です。
※「京都五山」は本来は禅寺の格付ではなく、室町時代の足利氏による政治・政略上の格付とされています。

後年に六波羅探題から移設された勅使門

その大きさに遠近感がバグる、本堂にあたる法堂

栄西は日本最初の禅寺である聖福寺(福岡市博多区)を創建した後に鎌倉に移り、北条政子の援助を得て正治2年(1200年)に建立された寿福寺の開山となります。

kamakura13.hatenablog.com

その縁もあって……かどうかは定かではありませんが、寿福寺の創建から2年後の建仁2年(1202年)に源頼家の援助によって開山として迎えられ、京都における臨済宗の拠点として建仁寺が建立されました。

このときの頼家はまだ弱冠二十歳の若者でしたが、同じ年に従二位に叙され、征夷大将軍にに宣下されています。元号建仁)を寺号(建仁寺)としているという点からも、当時院政を敷いていた後鳥羽上皇、もしくは土御門天皇との間に何かしらの駆け引きのようなものがあったのでしょうか。

ちなみに、この建仁寺では本坊・方丈・法堂の中を見学するためには拝観料600円を納める必要がありますが、本坊で拝観料を納めて内部に入ると真っ先に俵屋宗達の筆による国宝の「風神雷神図」の金屏風が目に飛び込んできます。

拝観の受付でもある本坊

俵屋宗達といえば」の風神雷神図屏風

もちろんこれはレプリカで、本物は京都国立博物館に寄託されていますが、レプリカといえども見る者を圧倒する迫力に満ちています。ちびっ子たちには「あらぶるめいがのひだり」「あらぶるめいがのみぎ」と説明したほうが通りがいいかもしれませんね(笑)

そんな広大な敷地と壮大な伽藍(寺院の建築物)を持つ「いかにも京都」な雰囲気の建仁寺は、数多の文化財も含め見どころが満載です。

とくに秋には紅葉の名所としても知られていますので、とんでもない人出が見込まれますが、見ごろ(11月下旬~12月上旬)に紅葉狩りに訪れるのも一興かと思いますよ。

アクセス

京都府京都市東山区大和大路通四条下る小松町584
京阪電車 祇園四条駅から徒歩約7分
駐車場あり(有料)