こんにちは、よたろうです。
今回は東松山市の宗悟寺を紹介します。
データ
若狭局が持ち帰った源頼家の位牌を祀る寺
宗悟寺は、鎌倉幕府第二代将軍(鎌倉殿)・源頼家の側室である若狭局(大河ドラマ「鎌倉殿の13人」での役名は「せつ」)が、北条氏の謀略によって修善寺で暗殺された頼家の菩提を弔うために尼となって創建した「寿昌寺」がはじまりとされています。
天正20年(1592年)にこの地を領地とした旗本・森川金右衛門氏俊が復興して「宗悟寺」と改めたというこの寺には、比企能員の娘である若狭局が持ち帰ったと伝わる源頼家の位牌、そして若狭局が頼家を失った苦しみから逃れるために祈願したという蛇苦止(じゃくし)観音が祀られています。
「鎌倉殿の13人」では、「比企能員の変」でトウの手にかかって命を落としてしまう若狭局ですが、実際は生き延びて再び武蔵の地を踏んだということなんでしょうかね。
なお、ヤンチャな人が好みそうなこの蛇苦止観音の「蛇苦止」という字面は、若狭局の「あたかも体を蛇に巻き付かれたような苦しみを止める」からきているといいますから、夫・頼家を失ったその苦しさに少しは想いをいたすことができますでしょうか。
また、境内には地元の有志による「比企一族顕彰碑」が設置されています。
この碑は「比企一族顕彰碑建設委員会」によって平成6年(1994年)に建てられたものだそうですが、郷土を愛し比企一族を愛する地元の人々の思いがひしひしと伝わってきます。
ちなみに、この宗悟寺の参道の入り口にあるお宅のガレージではたくさんの猫ちゃんがお昼寝をしていましたが、このお宅の奥様に伺ったところによると、この猫ちゃんは「鎌倉殿の13人」の本編後の紀行に映ったんですって。
……が、調べてみたところ紀行で宗悟寺は紹介されていないので、取材はされたけどボツになったのか、あるいは別の番組の取材だったのかは定かではありませんが(「テレビに映った」という感じでお話しされていたので後者かな?)、この猫ちゃんがたいそう可愛かったのは事実なのでそれでヨシとします(笑)
アクセス
埼玉県東松山市大谷400
「大谷交差点」バス停から徒歩約15分
駐車場あり