すべての道は鎌倉に通ず

「鎌倉殿の13人」ゆかりの地をめぐるブログ

【北条義時ゆかりの地】北條寺(伊豆の国市)

こんにちは、よたろうです。

今回は伊豆の国市の北條寺を紹介します。

データ

  • 名称:巨徳山 北條寺
  • 宗派:臨済宗建長寺派
  • 本尊:観世音菩薩
  • 拝観料:500円
  • 訪問日:令和4年7月10日

houjouji.com

北条義時夫妻の墓がある、義時創建の寺

北條寺は鎌倉幕府第二代執権・北条義時が、大蛇に襲われ幼くして亡くなった嫡子・安千代(安千代丸)の菩提を弔うために創建したと伝わっています。

拝観料を納めてからお通りください

様々な寺宝が納められている本堂

拝観料を納めて本堂へ進むと、まず5分ほどのビデオを視聴し、次いで順路に沿って様々な寺宝を見学するという流れ作業的なシステムになっています。

以前がどうだったのかは存じ上げませんが、以前は1ヶ月の参拝者が100人ほどであったのに対し、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の放映開始後は約3000人と30倍にも至ったそうなので、こうしないと捌けなくなってしまうからなのでは……と想像していますが、どうなんでしょうか。

なお、その寺宝とは、御本尊である木製観世音菩薩像、木製阿弥陀如来像、北条政子が寄進したという牡丹鳥獣文繍帳で、いずれも静岡県文化財に指定されています。実物は撮影禁止で写真で紹介することができませんので、ぜひ上掲のリンクから北條寺さんのWEBサイトでご確認ください。

また、境内にある「小四郎山」と呼ばれる小高い丘の上には北条義時夫妻の墓があります。

この石塔に従って進むと……

短いながらもそこそこの勾配の石段

右手が義時、左手が後妻の墓

2022年5月に放送されたNHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」で、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で北条義時を演じる小栗旬さんが訪れて手を合わせる姿が紹介されていましたよね。

案内板によると向かって右手の背の高いほうが北条義時の墓、左手は「佐伯氏娘の墓」とあります。「佐伯氏」とは後に藤原氏と改めた家系で、父が伊賀朝光であることからこの後妻は「伊賀の方」とも呼ばれています。

大河ドラマでは義時の最初の妻は伊藤祐親の娘「八重」、二番目の妻は比企の一族である「ひな」、そして三番目の妻が「のえ」ですが、この「のえ」が伊賀の方ということになります。

ちなみに、夫妻の墓である石塔は、上部の△○□の3石は室町時代のものであり、その下の縦長の長方形の石は江戸時代のものだそうです。

近年、アニメやドラマのモデルとなっている地をめぐる「聖地巡礼」が盛んですが、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」でいえば北条義時が開基であるこの北條寺こそが、聖地中の聖地と言えるのではないでしょうか。

アクセス

静岡県伊豆の国市南江間862-1
伊豆箱根鉄道駿豆線 韮山駅から徒歩約25分
駐車場あり