こんにちは、よたろうです。
今回は横浜市戸塚区の専念寺と三島神社を紹介します。
データ
【専念寺】
【三島神社】
祖先・鎌倉権五郎景正を祀る「目薬師」
専念寺は、梶原氏の祖と言われる鎌倉権五郎景正の祈願所として康平5年(1062年)に創建されたと伝わっています。
後三年の役で敵の矢に左目を射抜かれた鎌倉景正は、この地の薬師如来に治療の願をかけ、寺の前の川で目を洗ったところ、たちまちにして目の傷が癒えた……とされています。
ちなみに、目を射られた鎌倉景正に駆け寄った三浦為次(為継)が景正の顔に足をかけて矢を抜こうとしたところ、「たとえ味方であろうと、武士の顔に足をかけるとはもってのほか、武士の恥」と怒って為次に切りかかったという有名なエピソードがあるようですが……恥ずかしながら私は知りませんでした。武士とはかくも高い誇りを持ち合わせていたんですね。
その後、約100年ほどの時を経た文治年間(1185年~1189年)に、鎌倉景正の子孫である梶原景時がこの寺を真言宗の「福泉寺」として再建したのだそうです。
※戦国時代に浄土宗に改宗して「専念寺」となったそうです。
梶原景時が創建した村の鎮守様
また、この専念寺の裏手、歩いて2~3分のところに三島神社があります。
こちらも専念寺と同時期の文治年間に、梶原景時が伊豆の三島明神を勧請して鎌倉権五郎景正の神霊を祀る御霊社として創建され、後に社号を三島神社と改めたと伝わっているようです。
当時の村人たちもこの御霊社を鎮守として尊崇したそうですが、いわゆる「村の鎮守の神様」という位置づけだったんでしょうかね。神奈川県神社庁のWEBサイトによると毎年9月に例大祭があるとのことですが、♪ドンドンヒャララ ドンヒャララ~と、朝から笛や太鼓の音が鳴り響いていたのでしょうか(笑)