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「鎌倉殿の13人」ゆかりの地をめぐるブログ

【源頼朝ゆかりの地】しとどの窟(足柄下郡真鶴町)

こんにちは、よたろうです。

今回は足柄下郡真鶴町にある、しとどの窟(いわや)を紹介します。

データ

  • 名称:鵐窟(しとどのいわや)
  • 訪問日:令和4年7月2日

www.town.manazuru.kanagawa.jp

源頼朝一行が身を隠した洞窟

鵐窟(しとどのいわや)は、治承4年(1180年)に石橋山の戦いで敗れた源頼朝が敗走の途中で身を隠したという、真鶴港のすぐ近くにある洞窟です。

施錠されていて中に入ることはできません

源頼朝一行が身を隠した時代には奥行きが130mほどもあったとされていますが、徐々に相模湾の波に削られ、江戸末期には奥行きが11mほどになったそうです。

この中で頼朝さんはボヤいていたのでしょうか

ちなみに「しとど」というのは、源頼朝らが息をひそめて身を隠すこの洞窟を追手が覗き込もうとしたところ、「シトト」と言われる鳥(ホオジロの一種)が急に飛び出してきて、人影はないと判断した追手が立ち去った……というエピソードから名付けられたそうです。

詳しくはコチラをご覧ください

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では、北条時政・宗時・義時親子や土肥実平岡崎義実らとともに洞窟に潜む源頼朝が挙兵を悔いてボヤき倒すというコミカルな描写がありましたが、実際は全員がいつでも自決できるようにと覚悟を決めた、とてつもなく殺伐とした雰囲気だったのでしょうね。。。

なお、お隣の湯河原町にも同じく源頼朝一行が身を隠した「しとどの窟」という洞窟があり、昭和の初期には真鶴町湯河原町双方が真贋を争うこともあったそうです。
※現在は「頼朝は房総半島へ渡るまでに、いくつかの場所に身を隠したのではないか」という説で落着しているようです。

kamakura13.hatenablog.com

この真鶴町のしとどの窟は海沿い、湯河原町のしとどの窟は山中にあることから、個人的には梶原景時に見つかるも見逃されて九死に一生を得たという史実は湯河原のほうではないかと思っていますが……ハッキリとしたことは分かりません。

このしとどの窟のすぐ脇には朱塗りの太鼓橋があり、その先のお堂には「頼朝観音」という観音像が祀られていますので、足を運ばれる際はぜひお参りしてください。

「志とゝはし」と書いてあります

中にカメラを向けるのは遠慮しました

真鶴には他にもここから歩いて5分ほどのところにある貴船神社や、源頼朝船出の浜(岩海岸)といった源頼朝ゆかりのスポットが点在していますので、また別の記事で紹介したいと思います。

kamakura13.hatenablog.com

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アクセス

神奈川県足柄下郡真鶴町真鶴
JR東海道線 真鶴駅から徒歩約20分
駐車場なし(近隣の「魚座」の駐車場に駐車可)