こんにちは、よたろうです。
今回は横浜市旭区にある、畠山重忠公碑と「さかさ矢竹」を紹介します。
データ
- 名称:畠山重忠公碑・さかさ矢竹
- 訪問日:令和4年5月2日
生地・没地のコラボレーション
別の記事で畠山重忠の首塚と首洗い井戸を紹介しましたが、そこから厚木街道を挟んだ反対側にこの畠山重忠公碑と「さかさ矢竹」があります。
この石碑は昭和30年(1955年)に畠山重忠の生地である埼玉県深谷市畠山と、終焉の地である横浜市旭区鶴ヶ峰の有志により建立されたんだそうです。
智勇兼備で「坂東武士の鑑」と称され、その清廉潔白な人柄から誰からも愛されたという畠山重忠は、今昔を問わず生地でも没地でも愛され続けているんですね。
そして、この石碑のすぐ隣には「さかさ矢竹」があります。
傍らの解説板によると、畠山重忠がこの地で戦死する直前、「我が心正しかればこの矢にて枝葉を生じ繫茂せよ」と二本の矢を地面に突き刺したところ、やがてこの矢が自然に根付き、毎年二本ずつ生えて茂り続けて「さかさ矢竹」と呼ばれるようになったと伝わっているそうです。
さらに、ここから300~400メートルほど離れたところには畠山重忠が北条勢に取り囲まれてしまったとされる「矢畑・越し巻き」と呼ばれる古戦場がありますが、木曽義仲の「弓の清水」の伝説といい、鎌倉時代には弓矢に関する伝承や史跡が多いですね。
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では中川大志さんが畠山重忠を演じていますが、個人的にはこれ以上ない適役だと思っています。「独眼竜政宗」で伊達政宗=渡辺謙さんのイメージが強固になったように、この作品でしばらくは畠山重忠=中川大志さんのイメージが固定されるんじゃないですかね。