こんにちは、よたろうです。
今回は三島市の三嶋大社を紹介します。
データ
流人時代の源頼朝が崇敬した伊豆国一宮
平治の乱後に伊豆国に流刑となった源頼朝が崇敬し、源氏再興を祈願し続けたという三嶋大社。治承4年(1180年)に平氏打倒を掲げて挙兵する直前には安達盛長に三嶋大社への奉幣を命じ、そのご利益もあって伊豆国目代の山木兼隆を討ち取って「源平合戦」の初戦を飾りました。
この後も度々この三嶋大社で戦勝祈願するなど源頼朝から篤く崇敬され、頼朝以降の代々の鎌倉幕府将軍「鎌倉殿」も三嶋大社に参詣しています。
鎌倉幕府将軍は伊豆山神社と箱根神社を参詣する「二所詣」を毎年正月の恒例行事としていましたが、後世にはこの源頼朝の武運にあやかろうと多くの武将が信仰するようになり、三嶋大社を加えた「三社詣」が幕府の恒例行事となったそうです。
そんな三嶋大社の境内には、様々な「鎌倉殿の13人」ゆかりの地があります。
一枚目の写真の大鳥居をくぐってすぐのところは、祈願に訪れた源頼朝を安達盛長が警護する際に身を寄せたとされる場所であったそうです。
また、大鳥居から総門へと続く参道は「神池」を突っ切るような配置になっていますが、この神池は源頼朝が放生会(捕獲した魚や鳥獣を野に放し、殺生を戒める宗教儀式)を行ったと伝わり、神池に浮かぶように鎮座している「厳島神社」は北条政子が勧請して深く信仰したと伝わっています。
ちなみに、境内にある宝物殿の裏手には、「神鹿園(しんろくえん)」という鹿の飼育場があります。この神鹿園は、大正8年(1919年)に奈良の春日大社から雌雄8頭の鹿を譲り受けて今日に至っているそうです。
ところで、三嶋大社といえばこの記事を投稿する3日前の令和4年(2022年)8月16日には三嶋大祭りの「頼朝公旗揚げ行列」に、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で源頼朝を演じた大泉洋さん、源範頼を演じた迫田孝也さん、安達盛長を演じた野添義弘さん、仁田忠常を演じた高岸宏行さんが参加して大いに盛り上がったようですね。
平日は仕事があるので訪れることは叶いませんでしたが、トークショーでもなんでも大河ドラマの出演者の方々が出演されるイベントに一度は行ってみたいと思う今日この頃です(本記事執筆時点でトークショーの観覧抽選2連敗中)。